日経ビジネス６月１４日号「W杯商戦、決定力不足」を読んで

６月１１日に開幕した２０１０FIFAワールドカップ南アフリカ大会。今はどこへ行ってもワールドカップの話題で持ち切りである。我らが日本代表も初戦でカメルーンに１－０で勝ち、第２戦のオランダには０－１で惜しくも負けたものの、第３戦のデンマークには３－１で勝利し、みごと決勝トーナメント進出を果たした。


しかし、正直ここまでの日本代表の活躍を誰が想像しただろうか。それは、ワールドカップ商戦に参戦する企業も同じであろう。これまで、「Jリーグチップス」を販売してきたカルビーは６月に販売の休止を決めた。販売休止の要因は複合的ではあるものの、ワールドカップへの期待が高まり、商品の人気向上に寄与していれば、このタイミングで商品が姿を消すことはなかったかもしれない。また、日本代表のオフィシャルスポンサーであるキリンビールもサッカー日本代表応援とテーマとした商品やキャンペーンを展開しているが、梅雨で天候が期待薄に加え、日本代表への期待が薄いせいかそこまでの盛り上がりも見せていなく、当初は厳しいのではないかと見ていた。


しかし、蓋を開けてみれば決勝トーナメント進出と良い意味で期待を裏切られ、企業側としてみれば願ってもみない事態であろう。
自分もここまでの日本代表の活躍を予想していなかったので正直驚いている。日本代表にはさらに上へ勝ち進んでもらい、今後のサッカー界の発展と、消費を盛り上げてもらい、日本の景気回復につながるよう頑張ってもらいたい。



吉江　司