小さな街が市場を変えるを読んで
ここ最近、大きな商流の変化が起きてきた。
今までのマイカーによる移動から徒歩による移動をする人が増えているのです。
きっかけは都市空洞化への危機感と環境・エネルギー問題などがあります。
過去8年間のデータを見ても自動車の販売台数が大幅に減少しているのに対して
スポーツシューズの国内出荷数量は年々増加している。このデータを見る限り
健康ブームなどの影響もあると思うが、人々は"歩く"を求めている。
ここ数年では、女性の足元からもその変化がわかります。
今までは、おしゃれはガマンと言いながら、ヒールの高い靴を履くのは女性の
おしゃれの象徴でした。しかし、ここ数年でフラットシューズというヒールの低い
靴が流行しているのです。これまでのフラットシューズはダサいというイメージで
ファッションにこだわる人は避けてきたそうです。しかし、最近ではおしゃれをしながら
街を歩き回るという人が増えていることと、いろんなブランドがフラットシューズを販売し
それをおしゃれな人がどんどん履くようになっていき、少しずつイメージが変わり
大ヒットに繋がった。人々の歩くというところから大ヒットに繋がった商品の一つ。
それともう一つ、ここ数年で変化してきたのがカメラです。最近では大きなカメラを持ち歩く
カメラマニアではなく、手軽な一眼レフカメラを持ち歩く人が急増しているのです。
旅行や観光だけでなく、普段から持ち歩き、街の風景や友人、ペットなど日常をカメラに
収めていく。趣味の一つです。そのため、カメラ教室に通う人も増え2~3年で受講者が
2倍になった教室もある。やはりカメラも自動車での移動でポイントポイントを回るのとは
違い、歩きながら何気ない日常を収めるというところから幅広い人々の気持ちをつかんだ。
2009年に実施した世論調査では、93%が「歩いて暮らせる街づくりの推進」に賛成
している。車ではなく、公共交通で移動し、あとは徒歩でお店を巡る「徒歩経済圏」の成立を
望んでいる。
B級グルメで有名な富士宮やきそば。富士宮市はこのやきそばを核に徒歩経済圏を作り上げた。
富士宮駅から中心地までの商店街ではやきそばを販売するお店が至るところにある。中華料理屋から
喫茶店までもやきそばを振舞うそう。しかし、どこのお店も少しずつ味が違い、食べ歩きをするようになった。
それこそが一番のヒットの秘訣だと「富士宮やきそば学会」の渡辺会長は言う。
食べ歩けば自然と滞在時間が増え、街にお金が落ちるというもの。
富士宮市はこのやきそばで徒歩経済圏をうまく成立させた。
日本を代表する観光地である京都だが、今は自動車が混雑するような街になっている。
そこで京都市は、街を根本的に作り替えようと考え、「歩いて楽しい街づくり」をスローガンに
立ち上がりました。京都市は現在ある公共交通の利便性の向上を目指し、電車やバスを利用して
京都を歩いて楽しんでもらおう、と考えている。今後も京都市の徒歩経済圏の再構築が楽しみだ。
自動車メーカーのトヨタはこの徒歩経済圏での活躍が期待できる一人乗り用のパーソナル移動支援
ロボットの「ウィングレット」を開発した。これは乗っている人が体重移動だけで操作することができる。
トヨタの内山田副社長は「パーソナル移動支援ロボットによって、自動車が運転できない人でも安心して
自由に移動を楽しめる社会にしたい」という想いがある。これからマイカーによる移動から、徒歩での移動を
する人が増えれば、とくに徒歩経済圏などで活躍が期待できる。
最近の人々の歩くという傾向から街が変わり、いろんなところからビジネスが生まれ、考え方一つで
大きな成功につながる。これからの変化がますます楽しみになる。とくに地方の街や商店街に活気を取り戻して
ほしい。富士宮市のような地域が増え、47都道府県で競争になるくらいになればもっと新しいものが増えて楽しい街づくりができると思う。個人的には地元の商店街は自分が生まれたころから活気がないのでなんとかこのチャンスを活かしてほしいです。そうすれば、現在は歩いて30分かかる最寄り駅も歩いて10分ぐらいの場所にできるかもしれないし。本当に頑張ってほしい。歩いて楽しい街づくり。
アイデア一つで大きな夢をつかむ大チャンス。小さな街が市場を変える。 小池 哲也
今までのマイカーによる移動から徒歩による移動をする人が増えているのです。
きっかけは都市空洞化への危機感と環境・エネルギー問題などがあります。
過去8年間のデータを見ても自動車の販売台数が大幅に減少しているのに対して
スポーツシューズの国内出荷数量は年々増加している。このデータを見る限り
健康ブームなどの影響もあると思うが、人々は"歩く"を求めている。
ここ数年では、女性の足元からもその変化がわかります。
今までは、おしゃれはガマンと言いながら、ヒールの高い靴を履くのは女性の
おしゃれの象徴でした。しかし、ここ数年でフラットシューズというヒールの低い
靴が流行しているのです。これまでのフラットシューズはダサいというイメージで
ファッションにこだわる人は避けてきたそうです。しかし、最近ではおしゃれをしながら
街を歩き回るという人が増えていることと、いろんなブランドがフラットシューズを販売し
それをおしゃれな人がどんどん履くようになっていき、少しずつイメージが変わり
大ヒットに繋がった。人々の歩くというところから大ヒットに繋がった商品の一つ。
それともう一つ、ここ数年で変化してきたのがカメラです。最近では大きなカメラを持ち歩く
カメラマニアではなく、手軽な一眼レフカメラを持ち歩く人が急増しているのです。
旅行や観光だけでなく、普段から持ち歩き、街の風景や友人、ペットなど日常をカメラに
収めていく。趣味の一つです。そのため、カメラ教室に通う人も増え2~3年で受講者が
2倍になった教室もある。やはりカメラも自動車での移動でポイントポイントを回るのとは
違い、歩きながら何気ない日常を収めるというところから幅広い人々の気持ちをつかんだ。
2009年に実施した世論調査では、93%が「歩いて暮らせる街づくりの推進」に賛成
している。車ではなく、公共交通で移動し、あとは徒歩でお店を巡る「徒歩経済圏」の成立を
望んでいる。
B級グルメで有名な富士宮やきそば。富士宮市はこのやきそばを核に徒歩経済圏を作り上げた。
富士宮駅から中心地までの商店街ではやきそばを販売するお店が至るところにある。中華料理屋から
喫茶店までもやきそばを振舞うそう。しかし、どこのお店も少しずつ味が違い、食べ歩きをするようになった。
それこそが一番のヒットの秘訣だと「富士宮やきそば学会」の渡辺会長は言う。
食べ歩けば自然と滞在時間が増え、街にお金が落ちるというもの。
富士宮市はこのやきそばで徒歩経済圏をうまく成立させた。
日本を代表する観光地である京都だが、今は自動車が混雑するような街になっている。
そこで京都市は、街を根本的に作り替えようと考え、「歩いて楽しい街づくり」をスローガンに
立ち上がりました。京都市は現在ある公共交通の利便性の向上を目指し、電車やバスを利用して
京都を歩いて楽しんでもらおう、と考えている。今後も京都市の徒歩経済圏の再構築が楽しみだ。
自動車メーカーのトヨタはこの徒歩経済圏での活躍が期待できる一人乗り用のパーソナル移動支援
ロボットの「ウィングレット」を開発した。これは乗っている人が体重移動だけで操作することができる。
トヨタの内山田副社長は「パーソナル移動支援ロボットによって、自動車が運転できない人でも安心して
自由に移動を楽しめる社会にしたい」という想いがある。これからマイカーによる移動から、徒歩での移動を
する人が増えれば、とくに徒歩経済圏などで活躍が期待できる。
最近の人々の歩くという傾向から街が変わり、いろんなところからビジネスが生まれ、考え方一つで
大きな成功につながる。これからの変化がますます楽しみになる。とくに地方の街や商店街に活気を取り戻して
ほしい。富士宮市のような地域が増え、47都道府県で競争になるくらいになればもっと新しいものが増えて楽しい街づくりができると思う。個人的には地元の商店街は自分が生まれたころから活気がないのでなんとかこのチャンスを活かしてほしいです。そうすれば、現在は歩いて30分かかる最寄り駅も歩いて10分ぐらいの場所にできるかもしれないし。本当に頑張ってほしい。歩いて楽しい街づくり。
アイデア一つで大きな夢をつかむ大チャンス。小さな街が市場を変える。 小池 哲也