課題2
続いて、日経ビジネスに毎回載せられるコーナー、「今週の名言」の中で、目を引いたいくつかについて紹介しようと思います。
毎週号ごとに取り上げられた人物のインタビュー記事から抜粋された言葉たち。
その刊の最も簡単なまとめともいえるこのコーナー、今回はどんな名言があるのでしょう。
「すべての行動を1.25倍のスピードでやれば、時短は簡単に成功する」
この言を発したのは、スタートトゥデイ社長、前澤氏。
その言葉が表わしているのは実に単純かつ明快な事実です。問題はその単純なことを実現できるかにあります。
前澤氏は実際に8時間拘束が主流となっている日本の労働制度を撤廃、休憩なしの6時間連続労働への切り替えを実施。
その間ご飯を食べることはできないが、朝9時から始まり午後3時には業務終了。
当然余暇時間は増え、家庭に割くも良し、趣味や勉強に割くもよしということです。
朝から夜まで働くのが仕事、という固定概念を持つ日本という国で、このような新しい考え方がどのように認識され、影響を与えていくか、非常に興味深い内容です。
「人生は42歳までと本気で思っていたから、『後でやればいい』という選択肢がもともと無い」
そう語るのは、ネスレ日本社長兼CEOである高岡氏。
祖父、父が偶然にも同じ42歳という若さで亡くなるという経験をした幼少時、
高岡氏は「高岡家の長男は遺伝的に長く生きられないのかもしれない」と考え、10代にして人生の終点を意識するに至ったそうです。
しかしそのことをただネガティブに受け止めなかったところがこの人の凄いところ。
「他人より短い人生であるなら、他人の2倍の速さで人生を駆け抜けよう」
10代にして喪主として弔辞を読んだその日から、誓ったこと。
そうして本気でその生き方を実践してきた彼がつかみとった地位が、社内でも「ネスレの歴史的にも極めて異例」と言わしめた、日本人初の社長というポスト。
日々怠惰な時間を過ごす現代の若者の一人である自分には、目が覚めるような輝きを秘める名言でした。
この他にも気になる名言はいくつもありますが、今回はここで終わりとします。
皆さんも興味が湧かずただパラパラと読み飛ばすくらいなら、まず最初にこのコーナーを見るといいですよ!!
興味をそそられる「名言」があったなら、きっとその言葉を紡いだ人の記事から何かを読み解くことができると思います。
今回の更新はこれでお終いです。
雨降りが続き、気持ちまでジメジメしてきそうな近ごろですが、たまには息抜きでもして、心の中はカラっと元気よくいきましょう!!