日経ビジネス2014年6月16日号p24~44『セブン鉄の支配力』を読んで
4年の山田美香です。
日経ビジネスより次の記事の中から、セブン&アイグループの戦略である、「オムニチャネル戦略」について紹介と感想を書かせていただきます。
2013年夏頃、セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長は「オムニチャネル戦略」を掲げた。
「オムニ」とは、「あらゆる、すべての」という意味を表す英語の接頭語である。
「チャネル」とは「販路」の意味を表す英単語である。
つまり、オムニチャネル戦略とは流通業でのコンビニエンスストア、スーパーストア、百貨店などといった実店舗と、スマートフォンやインターネットなどの販路を区別なく、商品を販売していく戦略のこという。
これは実店舗とネット販売の融合を意味するだけでなく、セブン&アイグループ内部に存在する業態間の壊して、グループの一体化を進める戦略といえる。
そのためには、セブンイレブンの支配力と結束力を発揮する必要がある。
まず、支配力とは、セブンイレブンの事業拡大にある。
「ドミナント戦略」と呼ばれる、ある地域の店舗網の密度を上げることで発送効率や地域シェアを高める戦略がある。この戦略を進めると、同じチェーンの店舗同士が競合し、各店舗の商圏は狭まるが、軋轢を気にせず、徹底した理想的な店舗配置を実現する「セブン流」が圧倒的な支配力を表している。
次に、結束力とは、2週間に1回開かれるFC(フィールド・カウンセラー)会議にある。
これは、全国でコンビニ店舗のオーナーに経営指導をするセブンイレブンの約3000人ものの社員を集め、鈴木会長も参加し、集まった社員に直接語りかけるものである。
この会議を行うことで、「社員の表情を見ることができ、理解しているか、そうでないかがすぐに分かる」と鈴木会長は述べている。
以上のことから、セブン&アイグループが行う「オムニチャネル戦略」は、セブン&アイグループの商品を全国1万6000店舗あるセブンイレブンで、受け取り、発送、返品の拠点にするということであり、そのために圧倒的な支配力と結束力を駆使していく必要がある。
私はこの記事を読んで、セブンイレブンの支配力と結束力を知ることと同時に、圧倒するリーダーである鈴木会長の凄さを知ることができました。セブンイレブンの長所とグループの強さ、時代の流れを組み合わせることで、コンビニがある当たり前に更なる付加価値を付けていく姿を目の当たりにすることができることを楽しみになりました。
鈴木会長の後を継ぐ次男である康弘社長の今後の動きにも注目していきたいです。