宮城県 Project Nippon
こんにちはケース3年草野春輝です。
今回は「PROJECT DESIGN-JUNE 2015 宮崎県」の感想を述べさせていただきます。
まず、宮崎県とはどのような特徴がある県なのか、みなさんが宮崎県と聞いてパッと思い浮かべるものといえば、宮崎牛や地頭鳥、完熟マンゴーや日向夏やきんかんなどかと思う。これら数多くのブランドは南国情緒豊かな気候と自然、特色ある風土に恵まれた温暖の地域で生まれる宮崎ならでは特産物である。宮崎の農業生産額は全国でトップクラスを誇り、畜産では全国3位というレベルに位置している。食料自給率でみると北海道を上回る全国1位であり、農業県として推進している。そんな宮崎県をSWOT分析、強み、弱み、機会、脅威から見ていこうと思う。
まずは強み(Strength)から述べると、上記であるが恵まれた気候や独自性溢れる景観で農業全国トップを獲得している。そのほかの強みとして宮崎県は桑水流畜産の6次産業化の先駆者と言われている。まず、桑水流畜産とは桑水流浩蔵自らの考えを経営に反映させようと、黒豚の生産のみから、生産業の「第1次」~加工業の「第2次」~販売業の「第3次」の一貫経営に変え、全て足したものを「第6次」とネーミングしたものである。すべての事業をこなすという発想は出来ても、実行するのはなかなかにも困難らしく、やはりそこには宮崎県には成功できる素地があるという自信とプライドが今の宮崎県の畜産のレベルの高さが表れているのだと思う。
次に弱み(Weakness)である。第1次産品のブランド化と、第6次産業化で多くの実績とノウハウを持つ宮崎だが、一方で社会資本整備の遅れが、観光振興や産業集積に影響していると言われる。宮崎は森林面積比が全国第9位と高く、山間部が多いなど自然条件の厳しさもあり、人々の生活圏は細かく分断されている。本来であれば、散在するそれら県内各地域を有機的に結ぶ交通網が張り巡らされているべきであろう。ところが、私鉄は日豊本線(福岡県北九州市から東九州の主要都市を経由して九州東部を縦貫し、鹿児島県鹿児島市までを結ぶ路線)を核とするJRのみで私鉄網は存在せず、また日本で唯一、県内全域においてIC乗車券が使えないほど整備の遅れが目立つ。県内の道路整備は総じて遅れており、社会資本整備の遅れは宮崎県経済発展上に大きく響いてしまうことは言うまでもないだろう。
次は機会(Opportunity)である。2020年は東京オリンピック・パラリンピックの開催だけでなく、日本書紀編さん1300年という大きな節目でもある。そこで食・神話・観光などの宮崎の魅力を国内外に発信する絶好のチャンスだとも言える。交通インフラの充実などを置き風にして、宮崎ならではの観光づくりや受け入れ体制を整えるべく、宮崎は温暖な気候を生かした「スポーツランドみやざき」の発信強化、外国人韓国客やMICEの誘致など、将来にわたる有形無形の財産づくりに県民一体で取り組む必要があるだろう。宮崎はインバウンド拡大を含む観光県として復権しなければならない。
最後に脅威(Threat)である。弱みでも挙げたが、交通面で九州内東西格差があり、産業全般の迷走が顕在化されてしまっている。これを少しでも埋めなければ宮崎の経済発展に結びつかないであろう。
この記事を読んで、今回は宮城を題材としたものだったが、恐らく都道府県すべてに課題というものがあってその課題には県民の知識と希望で溢れているのだろうと思った。自分の育った県の特徴だったり強みだったり課題をもっと知りたいという良いきっかけになった。みなさんも自分の出身県のことを調べてみてはいかがでしょうか。