ホッピービバレッジ株式会社
皆さんこんにちは!!
久しぶりのケースの活動です。
今回は、赤坂にある ホッピービバレッジ様 に企業訪問させていただきました。

居酒屋の入り口ではためくホッピーのノボリは、皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
そもそもホッピーとは、どのようにして生まれたのでしょう……。
大正時代、ビールが高級品であったために、代替品としてノンアルコールビールが流行していました。しかし、質の悪い粗悪品が多く、ホッピービバレッジ(旧 秀水舎)創業者の石渡秀は本物志向のノンアルコールビールの開発に力を入れ、戦後から販売を開始し、ホッピーは大衆の支持を得るようになりました。現在では、健康志向や、レトロブーム、石渡社長のブログがメディア関係者の目に留まり、TVで紹介されるなどして、ホッピー人気が高まっています。
今回、三代目の石渡美奈社長にお話をお伺いすることができました。お気づきかもしれませんが、酒類、飲食業界では珍しい、女性社長でいらっしゃいます。
お会いして、まず最初に驚いたのは、石渡社長のパワフルさです。社長が室内に入られた瞬間から、圧倒されてしまいました
\(◎o◎)/!
当日は5つの質問に回答していただく形で進行していきました。その中から今回は3つのご回答を取り上げさせていただきます。
飲料業界では、機械設備や衛生対策に大金を要するため、自社で工場を持つ企業が減り、外部企業に委託する企業がほとんどとなってきています。そのような風潮の中、ホッピービバレッジでは、調布にある自社工場で製品を作り続けています。そこで、自社工場を持つことのメリット、デメリットを教えてくださいという質問をさせていただきました。石渡社長は尊敬される経営者の一人の「とらや」の黒川社長から、「メーカーであるならば、どんなに小さくてもいいから、工場を持ち続けなさい。そうでなければ、メーカーとしての魂が抜けてしまう。」と教えられたそうです。メーカーとしての魂とは、メーカーであることの喜びのことで、社長は、酵母が育っているときや、実行が難しいといわれていた新設備が導入出来た時などに喜びを感じることができたとおっしゃっていました。つまり自社工場があることのメリットは、社員が商品に愛着をもつようになり、それが仕事のモチベーションにつながるということです。
次に、酒類業界には女性が少ないというイメージを持っているため、「女性社長であるということで苦労したことはありますか」という質問をさせていただきました。石渡社長の回答は、「女性だからという考えをしても解決策は見つからない。自分に自信があれば、女性ということを言い訳にはしないだろう。大変な思いはいつもしているけれど、苦労したことは一度もない」とおっしゃっていました。最近も、新しく製造ラインを増設したことで、不測の事態がたびたび起こり、大変な思いをされたようなのですが、「それを苦労と思っていたら、経営者はできない」と、日々、様々な問題に直面している社長の強さを垣間見ることが出来ました。
また、私が「お忙しい」という言葉を言ってしまった時、社長が「心は亡くしてないから、ご充実だよ」と訂正されてしまいました。忙しい忙しいと言っていると自分の言葉でさらに追い込まれてしまいます。そのようにならないために、ホッピービバレッジの社内ではネガティブな発言がNGとなっているようです。苦労のお話もそうですが、社長は自分にゆるぎない自信をもって、常にポジティブな考え方をされているなと感じました。
そして、新しい取り組みとして、東洋医学の考えから何か新しい商品が生まれるかも…というお話も聞くことが出来ました。さらに、日本では、ホッピーのイメージがよくも悪くも定着してしまっていて、新しい取り組みが消費者に受け入れられないという状況にあるそうです。なので、ホッピーがまだ一般に普及していないニューヨークなどで新しい取り組みが始まるかもしれません。今後、ホッピーがどのような進化を遂げるのか、日本国内外での活躍から目が離せません。
このほかにも興味深いお話をたくさんしていただいたので、年度末発行のケースブックにまとめたいと思います。
最後になりましたが、ご多忙の中、お時間をいただきました石渡社長、5月ごろからご対応いただいていました原様に感謝申し上げます。
久しぶりのケースの活動です。
今回は、赤坂にある ホッピービバレッジ様 に企業訪問させていただきました。

居酒屋の入り口ではためくホッピーのノボリは、皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
そもそもホッピーとは、どのようにして生まれたのでしょう……。
大正時代、ビールが高級品であったために、代替品としてノンアルコールビールが流行していました。しかし、質の悪い粗悪品が多く、ホッピービバレッジ(旧 秀水舎)創業者の石渡秀は本物志向のノンアルコールビールの開発に力を入れ、戦後から販売を開始し、ホッピーは大衆の支持を得るようになりました。現在では、健康志向や、レトロブーム、石渡社長のブログがメディア関係者の目に留まり、TVで紹介されるなどして、ホッピー人気が高まっています。
今回、三代目の石渡美奈社長にお話をお伺いすることができました。お気づきかもしれませんが、酒類、飲食業界では珍しい、女性社長でいらっしゃいます。
お会いして、まず最初に驚いたのは、石渡社長のパワフルさです。社長が室内に入られた瞬間から、圧倒されてしまいました
\(◎o◎)/!
当日は5つの質問に回答していただく形で進行していきました。その中から今回は3つのご回答を取り上げさせていただきます。
飲料業界では、機械設備や衛生対策に大金を要するため、自社で工場を持つ企業が減り、外部企業に委託する企業がほとんどとなってきています。そのような風潮の中、ホッピービバレッジでは、調布にある自社工場で製品を作り続けています。そこで、自社工場を持つことのメリット、デメリットを教えてくださいという質問をさせていただきました。石渡社長は尊敬される経営者の一人の「とらや」の黒川社長から、「メーカーであるならば、どんなに小さくてもいいから、工場を持ち続けなさい。そうでなければ、メーカーとしての魂が抜けてしまう。」と教えられたそうです。メーカーとしての魂とは、メーカーであることの喜びのことで、社長は、酵母が育っているときや、実行が難しいといわれていた新設備が導入出来た時などに喜びを感じることができたとおっしゃっていました。つまり自社工場があることのメリットは、社員が商品に愛着をもつようになり、それが仕事のモチベーションにつながるということです。
次に、酒類業界には女性が少ないというイメージを持っているため、「女性社長であるということで苦労したことはありますか」という質問をさせていただきました。石渡社長の回答は、「女性だからという考えをしても解決策は見つからない。自分に自信があれば、女性ということを言い訳にはしないだろう。大変な思いはいつもしているけれど、苦労したことは一度もない」とおっしゃっていました。最近も、新しく製造ラインを増設したことで、不測の事態がたびたび起こり、大変な思いをされたようなのですが、「それを苦労と思っていたら、経営者はできない」と、日々、様々な問題に直面している社長の強さを垣間見ることが出来ました。
また、私が「お忙しい」という言葉を言ってしまった時、社長が「心は亡くしてないから、ご充実だよ」と訂正されてしまいました。忙しい忙しいと言っていると自分の言葉でさらに追い込まれてしまいます。そのようにならないために、ホッピービバレッジの社内ではネガティブな発言がNGとなっているようです。苦労のお話もそうですが、社長は自分にゆるぎない自信をもって、常にポジティブな考え方をされているなと感じました。
そして、新しい取り組みとして、東洋医学の考えから何か新しい商品が生まれるかも…というお話も聞くことが出来ました。さらに、日本では、ホッピーのイメージがよくも悪くも定着してしまっていて、新しい取り組みが消費者に受け入れられないという状況にあるそうです。なので、ホッピーがまだ一般に普及していないニューヨークなどで新しい取り組みが始まるかもしれません。今後、ホッピーがどのような進化を遂げるのか、日本国内外での活躍から目が離せません。
このほかにも興味深いお話をたくさんしていただいたので、年度末発行のケースブックにまとめたいと思います。
最後になりましたが、ご多忙の中、お時間をいただきました石渡社長、5月ごろからご対応いただいていました原様に感謝申し上げます。