失敗しないスタートアップ
創業100年を超える老舗の大企業までもが、こぞってスタートアップとの連携に動き出した。それは、大企業がなかなか新規事業を生み出せず、なかなか動きづらいからである。しかしその背景には投資の素人がMBA(経営博士号)を持ってるというだけでCVC担当にされたりするという。
知っておくべき業界用語
①スタートアップ
全く新しいビジネスモデルを生み出し急成長を目指す新興企業。「ベンチャー」と似ているが革新性がより高い。成長段階によってシード(企業価値=約数千万円)、アーリー(同1億〜5億円)、ミドル(10億円〜30億円)、レイター(30億円〜)などに分類。成長することを「スケールアップ」と呼ぶ。
②アクセラレータープログラム
社外の技術やアイディアを活用し革新を起こすオープンイノベーションの手法の1つ。公募したスタートアップに出資などをして成長を促す。
③イグジット
創業者やファンドが株式を売却し、利益を手にする出口戦略。その手法として株式公開や他者への売却などの方法がある。
④インキュベーター
卵を孵化させる(インキュベート)が語源。企業家を支援する組織や体制を指す。
⑤エンジェル
ベンチャーキャピタルからの資金調達も難しい企業間もないスタートアップに投資する個人。人脈や経験を生かした支援をする場合が多い。
⑥シリアルアントレプレナー
スタートアップを次々と立ち上げる連続起業家。
⑦ハッカソン
企業やアイデアを競うコンテスト。もともとはIT業界の造語で、複数のチームが制限時間内にプログラミング技術を競うイベントを指していた。
⑧ピッチイベント
アクセラレータープログラムなどにおいて、複数のスタートアップが3〜5分間でプレゼンテーションをし、出資などを募るイベント。
⑨メンター
企業家に助言する相談相手や指導役。成功した起業家などが多い。
⑩ユニコーン
企業価値が10億ドル(1100億ドル)以上の非上場のスタートアップ。伝説の生き物のユニコーンのようにまれであるというのが語源。→日本ではアダルトのイメージが強いDMM、快進撃が続くメルカリなどが有名。
⑪リードインベスター
資金調達は通常、成長段階に応じてシリーズA、B、C…という複数の段階(ラウンド)があるが、各ラウンドにおいて最も多く出資などをした投資家のことを指す。過半数に満たない少額出資者のことをマイナーと呼ぶ。
⑫CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)
事業会社が主に自己投資で設立したベンチャーキャピタル。
⑬GP、LP
投資ファンドの運営者をGP(ゼネラルパートナー)、出資者をLP(リミテッドパートナー)と呼ぶ。企業がスタートアップに出資する場合、ファンドを組成して自らがGPとなる方法と、社外のファンドにLPとして参加する方法がある。
将来自分が就職してどの分野に配属されるかわからず、もしCVC分野に配属された時のために少しでも用語などを勉強する事は今後の糧になるかもしれない。
お読みいただきありがとうございます。
鈴木勘介